湧き水とは? 美味しい天然水の成り立ち
湧き水とは?・・・
山間部に降った雨や雪は、長い時間をかけて地層を通り、自然にろ過されて地下水となります。
湧き水とは、その地下水が地表に自然に出てきた水のことです。
大規模な湧き水はそのまま川の源流となる場合もあります。
気象条件や人為作用などにより地下水が上下し、湧き水の量が増減することが
ありますが、一般的な河川水と比較するとその変動は少ないといわれています。
そのため、多くの場合は安定した水資源となっています。
現代のように水道水の設備が整っていない時代は、湧き水は井戸水と並んで
大切な生活用水 日々に重宝されてきました。
江戸時代には湧き水を利用した給水システムが確立されましたが、現在でも
残っているところがあります。
当時開発された水利システムの水道などを維持管理している地域があり、
豊臣秀吉が引いたという水路は今でもつかわれているそうです。
また、湧き水は数多くの呼び名を持っており「湧水(ゆうすい)」
「清水(しょうず・しみず)」、「生水(しょうず)」などがよく知られています。
どの呼び名も、地域特有に使用されてきたものです。
湧き水の仕組み
「崖線タイプ」
地表に染み込んだ雨水や雪解け水は、地下深くの砂や小石などが詰まった
地層へと浸透し、水を通しにくい地層の上を高い位置から、低い位置に向かって
移動→ そして、段丘、崖、などの地層が露出している部分から湧きだします。
湧き水は、湧出の形態から「崖線(がいせん)タイプ」と「谷頭(こくとう)タイプ」の
2つに分けることができます。
崖線タイプとは、台地の崖部分から湧出する湧き水のことを指し、
谷頭タイプとは、台地面上の谷地形を呈する部分から湧出する湧き水
のことを指します。
湧き水を見つけやすい場所
基本的に湧き水は、地下水の水頭が地表よりも高く、かつ地下水が地表に出てくる
地質条件が満たされている場所に湧き出るといわれています。
扇状地の端部
扇状地は伏流水が存在しやすい環境が多く、扇端部では湧水地を見ることが可能です。・・・北アルプスの山麓や、黒部川扇状地などが挙げられます。
鍾乳洞の洞口
鍾乳洞とは、石灰岩が地下水などによって侵食された洞窟のことで、洞口が湧水地点となることがあります。・・・沖縄の島々や、岩手県にある龍泉洞など。
台地や段丘の崖沿い
台地や段丘など、段になっている地形の崖の下や、中腹部分でも湧き水を見ることが可能です。場合によっては、台地の上から湧き水が出ていることもあります。
・・・東京の武蔵野台地や、広島県の世羅台地など。
火山の山麓
溶岩が流れて固まった層や岩盤の割れ目なども、湧き水を見つけやすい場所の1つです。
富士山山麓の柿田川や、阿蘇山の山麓などが挙げられます。
名水と呼ばれている地域では、湧き水を汲んで持ち帰ることもできますが
殺菌がなされている訳ではないので時間の経過とともに変質があることも・・・
「飲料可」の表示がない場合は、水質管理が保証されていませんのでご注意ください。
お子様や体調のすぐれないときには、そのまま飲むことは控えましょう。
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明日の元気の御準備にも・・・
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